ここ二日ばかり友人のアロエちんは、めっきり行動が社会人になっている。

アンチ・ソサイエティー代表のボクとしては、彼の察して余りある心中に同情の念が絶えない――などと戯言交じりにコーヒーをすすり、無駄に重ねる月日に遅咲きの青春汁が絶えません。

今年で23ですよ……


「まぁ金集めってのはけっきょく人集めなんだなって最近思う」

とは某キャラクターの科白だが、なら金を稼ぐってのは人心を枷ぐのかと言えば、おそらくその通りなのだろうとも思う。

何事も努力次第ってこと。
ガンバりゃガンバった分だけ返ってくるわけで、じゃあ報われない努力は何って聞かれれば、そりゃ努力じゃなくて徒労なわけで……




そんなこんなで今日はバイトの面接でした。

企業名とか業種の説明とかは避けるけれど、業務形態としては新進気鋭のニューカマー。
ネット上では実しやかに囁かれ、故に設立に当たっては多大な反響があった。

お祭り好きなボクとしては食いつかないわけもなく、伊達と酔狂だけで応募(笑)


集団面接だということはかねてより伺っていたのだが、集まった人数が思いのほか多かった。

その数12人。
おかげでけっこうな時間がかかった。


でだ、面接の臨むにあたって懸念していたことがあるのだが――
みごとに的中した。

「まさか」とは思いつつも「いるだろうなぁ」とは思っていたがマヂでいらっしゃいました。
しかも、ボクの予想を三馬身半で突き放してくださった。

“ホストくずれのコスプレーヤー”


いやまいった。
「黒か紺のスーツ」で行うはずの面接会場に、銀色のスーツできやがりました。

だが真に驚くべきは、ソレを目の当たりにして何事もなかったかのように面接を始めようとする面接官。
いやいやまいった。

アレが受かってボクが落ちるようなら十中八九間違いなく顔取りです。


まぁそんなこんなでいろいろ際物揃いでした。

純オタク。
現役ホスト。
自称バイトのプロ。
現在進行形コスプレーヤー。
一見すると老紳士風な30代前半。
ハンドメイドの衣装を持参する高校生。
紅茶の知識について淡々と語りだす大学生。


なんというか、さすがだなぁと感心してしまう。
ちょっち場違いかも……とか思っていたボクが一番場違いだった(笑)

なんてったって皆さん背がでかい。
ボクを除いた平均身長が173センチ。

つーか、面接官が「自己紹介に身長を加えてください」とか言っているあたり、やっぱりボクの方が場違いなんだろうね。


帰り際に仲良くなったゼロコンマまで同じ身長の人と一緒に、
「こりゃ落ちたな」
とか苦笑いしながら駅まで一緒に歩いた。




そんなちょっとだけアクティブな日。
ほんとにちょっとだけね。